ただ、風のために。5 (2002/December)

遠い記憶
1999 [01(a,b,c) 02(a,b,c) 03(a,b,c) 04(a,b,c) 05(a,b,c) 06(a,b,c) 07(a,b,c) 08(a,b,c) 09(a,b,c) 10(a,b,c) 11(a,b,c) 12(a,b,c) ]
2000 [01(a,b,c) 02(a,b,c) 03(a,b,c) 04(a,b,c) 05(a,b,c) 06(a,b,c) 07(a,b,c) 08(a,b,c) 09(a,b,c) 10(a,b,c) 11(a,b,c) 12(a,b,c) ]
2001 [01(a,b,c) 02(a,b,c) 03(a,b,c) 04(a,b,c) 05(a,b,c) 06(a,b,c) 07(a,b,c) 08(a,b,c) 09(a,b,c) 10(a,b,c) 11(a,b,c) 12(a,b,c) ]
2002 [01(a,b,c) 02(a,b,c) 03(a,b,c) 04(a,b,c) 05(a,b,c) 06(a,b,c) 07(a,b,c) 08(a,b,c) 09(a,b,c) 10(a,b,c) 11(a,b,c) 12(a,b,c) ]

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2002/12/21 (Sat)

三原順『LOST AND FOUND』

届いてしまいました。

ぱらぱらとめくってみたものの、 とてもではないですがいきなり読んだりするような気にはなれないので、 どういうタイミング・どういうシチュエーションで読めばいいのか、 しばらく考えることにします。

なんていうか、『Sons』に出てくるジュニアからの手紙とか、 『はみだしっ子』に出てくるアルフィーからの手紙みたいな もののようですね。

「――――奇跡などあり得ないと……
 我々は事実で間に合わせるしかないと――」
 (『はみだしっ子 Part19・つれて行って』より)

死なれてしまったあとではすべては手遅れなので。

もう少し生き急いだほうがいいのかも。

生涯最高ポイント

U-kiさんのメモ帳の(02/12/19)より。

やっぱり付き合うなら生涯最高ポイントの人に決まってます。 そうじゃない人とだったら、 付き合う意味なんて全然まったくちっともさっぱりありません(断言)。

ここで重要なのは、ポイントを算出するための評価関数は不変ではない、 というところですね。人はたいてい よいところもあればよくないところもあるわけで、評価値の算出には 各評価基準点に対する重み付けが効いてきます。そして、それまで付き合っていた人と 別れたりすると、評価関数の再計算(ここでは関数そのものを変更するため 高階の計算になるわけですが)が何度も発生したりします。そうやって、 少しずつ評価関数が変化していき、やがて新しい「生涯最高ポイント」の 人と付き合えるようになるのではないかと……そう思いたい今日このごろです。

まあ、客観的には「再計算」ということであっても、本人にとっては 「瓦解と応急処置」、あるいは『強引な埋葬』 (三原順『Sons』その26、文庫版第4巻所収より)であったりするわけですが。


2002/12/22 (Sun)

Sablotron

RubyのSablotronライブラリが動かなくなったよん、というメールを 少し(でもないかも)前にもらっていたので、直しています。 単純に直すだけなら簡単そうでしたが、 いろんな関数がDeprecatedになっていたので ほとんど新しく書きなおしているような感じです。

以前のSablotronから大きく変わったところとして、 situationというコンテクストを保存するための構造体ができていて、 パーサとコンテクストが分離されています。これによってマルチスレッド とかでもだいじょうぶ、ということだそうで。

オブジェクト指向的には、こういうコンテクスト情報はパーサオブジェクトの 中にあって、外からは初期化したりできれば十分かと思っているのですが、 Sablotron標準のPerl Binding、XML::Sablotronでは XML::Sablotron::Situationというクラスができていて、 いちいちそいつを与えてDOMを作ったりパースしたりしているようです。 めんどくさい……。

Sablotron::DOM

それ以上に問題なのはSablotronのDOMインターフェースですか。 RubyでもREXMLではなくDOMを使いたい、というひとってどれくらいいるんでしょう。

ちなみにSablotronのSAX(もどき)インターフェースの方は実装しました。 XML::SAX2の方も、xmlscanががんばっていることですし、 そろそろ再開(決着)させたいですのですが、関西O+Fで上野さんとも話した 「Rubyっぽいストリーミングのインターフェースはどうあるべきか?」 というのは未だに名案が思いつかないので悩ましいところです。


2002/12/30 (Mon)

仕事納め

今日は24時すぎまで仕事してました。

生涯最高ポイント計算:Ruby編

u-kiさんの日記(02/12/23)より。

もちろん実際もそうですよ! 少なくとも私の場合はそうでした。 が、U-kiさんが書いてるのとは計算方式が異なっていそうです。 とりあえずRubyで説明してみましょう(謎)

まず、評価関数は、任意の異性(じゃなくてもいいんですが)オブジェクトを 与えると評価値を数値(Numeric)で返すメソッドだと考えてください。


me.evaluate(a_woman) #=> 100
me.evaluate(another_woman) #=> 101

それでもって、付き合おうと思うような女の子は、その時点では 評価値が最も高い女の子であるはずだし、そうあるべきだというのが 私のポリシーです。


e1 = me.evaluate(lover)
other_women.each{|x|
  e2 = me.evaluate(x)
  e1>=e2 #=> true
}

で、生涯最高ポイントを求めていてもインフレーションを起こさない理由は、 生涯最高ポイントの評価関数が、さまざまな経験を積むにしたがって 変化するためです。


e1 = me.evaluate(w1)
e2 = me.evaluate(w2)
 
e1>e2 #=> true
 
me.some_experience()
me.another_experience()
 
e1 = me.evaluate(w1)
e2 = me.evaluate(w2)
 
e1>e2 #=> false

……というわけなんですが、いかがでしょうか。

しかしこんなことを考えながら付き合っている男って、女の人から見て どうなんでしょうね?

現実編

とかなんとか言いつつ、先週この日記が更新されなかった理由の 大きな部分は、ちょっと前まで生涯最高ポイントをたたき出していた 人が日本に帰ってきていたので、毎晩二人で晩御飯を食べてた からなのでした(後半はコミケのせいですが)。

なんというか、楽しさ半分、切なさ半分でしみじみとしてしまいますね。 性格は相変わらずなので話しているのは面白いのですが、 評価関数が変わってしまっていますし。いまさらよりを戻すとか なんとかという話にもなりません。はい。

ちなみに今は(というか正月までは)友人(男)と 一緒に高知の方に遊びに行っているそうです。

UPDATEの結果

一歩さんの日記より。

MySQLはよく知らないのですが、一般的にUPDATEの結果を得るには、

とかいう感じが多いような気がします。んで、MySQLの場合、なんとなく affected_rows() とかいうメソッドがそれっぽいので、こいつを試してみては。 嘘だったらごめんなさい。

あと、user登録時にエラーがあった場合、エラー表示画面の中に出てくる [user登録]のリンクが変です。ご確認あれ。

Rubyとか鈴木祥子とか。

alagonさんのたらたらTeraPadより。いやいやこちらこそ どうもありがとうございます。 この辺でのご紹介はとてもうれしかったです。

「鈴木祥子の歌を引用してくれたら」というご意見ですが、やっぱり歌詞の引用は 悩ましいですよね。もうちょっと自由に歌詞の部分的再利用・再配布が慣習的に 許されるようになるとうれしいんですけど、当分は無理っぽいですし。 でも、実はあの本には、ひそかに谷山浩子ネタと新居昭乃ネタが 仕込んであったりします(汗 すみません……。

ところで鈴木祥子の曲にちなんだモノといえば、浩祥まきこ『やさしい雨』という 連作短編があります。この本、各短編が『やさしい雨』『水の中の月』 『ささやかな奇跡』というタイトルだったりするのでした。もっとも、 作品の内容とはぜんぜん関係ないのですが。でも、個人的には とても気に入っている本なので、よろしければどうぞ。


2002/12/31 (Tue)

振り返って

今年は激動の年でした。

人のやさしさが心に染みたこの一年。みなさまには (幾人かの方々には特に)お世話になりました。 来年もまたご縁がありましたなら。

生涯最高ポイント:読書編

続きです。

一方、こと小説に関しては、私の生涯最高ポイント作品は 新井素子『ひとめあなたに……』以外にありえないような気がするのですよね。 これまでも、これからも。

この、小説と人との差はどこから出てくるんでしょうね。不思議です。

ともあれ、初心者向きかどうかはともかく、素子さんの作品に興味があるなら ぜひ読んでいただけるとうれしいです> sasashinさん





written by TAKAHASHI 'Maki' Masayoshi (maki@rubycolor.org)
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