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2002/3/22 (Fri)

[WWW]Esehttpd: Ruby組み込みの超高速HTTPサーバ

この前たまたま見つけたのですが、Esehttpdという Ruby組み込みでLinux専用のHTTPサーバが公開されています。

このサーバ、POSIX realtime signals(FreeBSDで言うところの kqueueみたいなやつですよね)を使って、Apacheはもちろん TUXより早いこともある、という超高速なHTTPサーバです。 もちろんRubyのスクリプトの実行自体が早くなるわけではない のですが、起動と初期化の時間の分、速度を稼げるようです。 設定ファイルもApacheに合わせているそうなので、 興味のある2.4系のLinux使いの方はどうぞ。

(Maki)

[WWW]ChaSenTNGはRuby対応

NamazuのMLで聞いたのですが、 日本語の形態素解析を行うChaSenの次世代バージョン、 ChaSenTNGの開発が進められています。これは C++でスクラッチから書き起こしたものだそうで、ChaSenと同一の 解析を高速に行えるそうです。

で、これにはSWIGを使ったRubyのバインディングが標準で ついてきます。Ruby以外にもPerl、Python、Javaに対応している ようですが、こうやってまとめてサポートするにはSWIGは便利そうです。

(Maki)

[ML]Windows版Rubyと移植性の問題

RubyのWindows対応について、ruby-talkで議論が続いています。

AndyさんのWindows InstallerがCygwinを捨ててVC++版になったのは 2月22日に書いた通りなのですが、当然ながらUNIX互換レイヤーを 捨てたことになるわけで、UNIX版Rubyとの互換性が問題になるのは 時間の問題だったと言えるでしょう。もちろん、ここでRubyが 頑張って完璧なUNIX互換レイヤーを実装することになる、というのは、 それこそCygwinの再発明に他ならないわけで、ちょっと考えられません。そのため、 ある程度自前で実装しつつ、ある程度の互換性は捨てなければならない、 ということは避けられません。そこで、

  • どこまで自力で頑張るか/どの機能を見捨てるか
  • 見捨てた機能をどうするか
  • 互換性のない部分をどうやってユーザに見せるか・伝えるか

といった辺りが問題になってくるわけです。

[ruby-talk:36496]にてDave Thomasさんが行った提案は、 上の3つ目の問題に関するものでした。ここでDaveさんは、 どうしてもOSによって互換性のとれない部分については、Rubyの 中でも扱いを分けるべき、というスタンスにより、例えばOS依存な 機能を例えばモジュールなどで切り分けて、必要に応じて呼び出せたりできるように するのがいいのではないか、という提案です。

ところがまつもとさんは、そういう風に明確に分けて事足れリとするのは よくないことで、移植性があるように「見せかける」のが重要だという human-oriented なスタンスを表明しています([ruby-talk:36565])。

これを受けて、Daveさんはシステム依存の部分をどうするかについて取り組むよりも、 システムに依存させずに移植性を高める努力を先にして、それからシステム依存 の機能への対応を考えよう、という風に軌道修正を提案しています。

……いやあ、この辺の素早い切り返しと言うか、それとなく方向性をずらして 議論をいい方向へ向けさせる技術はすごいですよねえ。コミュニティを主導する ために必要なものは何か、ということについて、つくづく考えさせられます。

それはさておき、Windows版Rubyでのcygwinから決別は、 Windows版以外のRubyにも何かしらの影響を与えることになるかもしれない、 ということが言えそうです。

(Maki)


2002/3/28 (Thu)

[WWW]REXMLがIBM developerWorksに

REXML([RAA:REXML])はElectric XMLを元に、 Sean RussellさんがメンテナンスされているDOMっぽいXMLライブラリですが、 これの記事が IBMのdeveloperWorksに掲載されました。 「XML Matters: The REXML library」です。

記事の中ではPythonとの比較がされているのですが、 PythonでDOMを使って 「dom.getElementByTagName('person')[1].getElementByTagName('addres')」 とかやってるのと、 REXMLによるXPathを使ったノード取得、 「addrbook.elements["//person[1]/address"]」とを比較しているのは、 ちょっとずるすぎるような気がしないでもないです。まあ、Russellさんに 言わせれば「だからDOMは駄目なんだよ!」というところなんでしょうけど。

なお、「XML Matters」というのは、日本語版では「XMLの論考」というタイトルになっていて、 今までにもxml_objectifyやら HaXmlやらを取り上げてきています。この記事もそのうち日本語に訳されて 紹介されるように思われます。

(Maki)



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